「2月度の行事」
・節分
節分とは、季節の分か目の意味で、立春、立秋、立冬、
の前日を言います。
立春の前日だけ行事が行われるのは、旧暦の新年を迎える前日に当たっており、
宮中の大晦日の行事と結びついたことによります。
本宗(日蓮正宗)でも節分会(え)を寺院で行い、豆をまきます。
その際「福は内」とだけ言い、「鬼は外」とは言いません。
それはご本尊まします所や「妙法」を信仰する人の心には、
悪鬼が棲(す)みつかないからです。
私たちは、常にあらゆる物事を仏法にもとづいて行ってこそ、
ご本尊からの功徳と諸点善神の加護がいただけることを忘れないようにしたいものです。
・興師会(こうしえ)
日蓮正宗の第二祖日興(にっこう)上人へのご報恩の法要です。
日興上人の祥月命日に当たる二月七日に、生前、好まれた芹(せり)を御宝前にお供えして奉修されることから、
「芹御講(せりおこう)」とも称します。
大聖人から仏法の正義を受け継がれ、後世に正しく伝えてくださった日興上人に、こころからの報恩もうしあげましょう。
・厄払いとは
厄の字の意味には、「木の節」を示し、
木材に節があると加工が困難なことから、災いや来るしみの意味となったという説、
また厄の文字が「「厂」がけ」と「「卩」ひと」からできていることにより、崖にいどんで、人が進退に窮したさまをあらわす、という説などがあります。
一般には、男性は「25歳」、「42歳」、「61歳」、女性は「19歳」、「33歳」を厄年と言っています。
この節目についてい、日蓮大聖人は「日眼女(にちげんにょ)釈迦仏供養事」に、
「厄とは譬えていうならば、サイコロの角、枡の隅、方位の四方であり、人間の身体で言えば節々である」(御書1352ページ)
と仰せられています。
つまり厄とは、人生における年齢的、身体的な節目に当たって起こってくるさまざまな障害を言うのです。
寺院に参詣し、住職・主管にご祈念していただくことにより、
大聖人が、
「三十三歳の厄は転じて、三十三の幸いとなる。
七難即滅(しちなんそくめつ)、七福即生(しちふくそくしょう)年は若くなり、福もいよいよ重なるのである。」(四条金吾殿女房御返事・757ページ)
と仰せのようにさまざまな障害を転じて、すばらしい境界になることができるのです。
私たちは、
「大厄に当たっている今こそ、この日蓮に任せなさい」
(太田左衛門殿御返事・同1224ページ)
との、大聖人の仰せを確信すべきです。