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お酒の35の失(トガ)

※信仰のさんぽ道より抜粋
・「大智度論(だいちどろん)による酒の三十五失」
経典には、酒は三十五の失(とが)があるとされています。
年末に入り、忘年会など、友達との集まりなど、酒の席も多くなる時期です。
戒めとしてぜひ覚えておいてください。
・財産を枯渇(こかつ)させる。
・あらゆる病の門となる。
・争いのもととなる。
・体に熱をおび、裸になり恥じることが無くなる。
・悪い噂がひろがり、人から敬れない。
・智慧をかくしてしまう。
・得るべきものを得ないで、有る物を失う。
・秘密を人に暴露する。
・成すべきことを完遂できなくなる。
・酔いは憂いのもと。必要なことをせず、覚めてから後悔する。
・体力が無くなる。
・体のツヤが衰える。
・父・母を敬うことを知らなくなる。
・修行者・すぐれた人格者を敬わなくなる。
・目上の人を敬わない。
・仏を尊敬しない。
・法・僧侶を敬わない。
・悪人と仲良くなる。
・賢い人や善人と疎遠になる。
・破戒の人になる。
・悪事を働いても反省しなくなる。
・喜怒哀楽が抑制できなくなる。
・色欲をほしいいままにして、規則を護らない。
・酔った姿は喜ばれず、逆に憎悪される。
・大切な親族・知識人に見捨てられる。
・正しい教えを捨て、悪行を行う。
・信用されない。なぜなら酒が人を放逸にするからである。
・安らかな境地から離れる。
・正気でなくなり、愚か者となる「因縁」を植えつける。
・酒で体を壊したまま命が終わると、悪道(地獄・餓鬼・畜生・修羅)の中に堕ちる。
・人と生まれ変わったとしても、生まれたところで、常に正気でない人や愚か者となる。
お酒を痛飲(つういん)したことのある人ならば、この項目のどれかは覚えがあるのではないでしょうか。
酒は心を歓喜させる要素もありますが、反面、「殺生」・「偸盗(ちゅうとう)」・「邪淫(じゃいん)」・「盲語(もうご)」を呼び起こし、仏道修行の邪魔になることを教えられています。
日本は不況とはいえ、他国に比べればまだまだ恵まれています。
こんな恵まれた私たちだからこそ、
「足ることを知る」、
ということが大事と思います。
節度ある生活を心がけましょう。