ぼくには、かぞくがいません。
おとうさんも、おかぁさんもいません。
おにぃちゃんも、おねぇちゃんもいません。
でも、さみしくありません。
ここにいると、とてもたのしいです。
とおるくんは、おもしろいマンガをみんなにみせてくれます。
さとるくんはとてもちからもち、
こまっているとたすけてくれます。
すずねちゃんは、きれいなうたでうたってくれます。
かなちゃんは、えがうまい。
みんなのわらったカオをかくのがスキです。
ともくんは、まんまるでいっぱいゴハンをたべます。
たべてるところをみんなみるのがだいすき。
ちひろちゃんは、じがじょうず。みんなのなまえをかくのがスキ。
カズくんはちょっとエッチで、
だいすきなユキねぇちゃんのおっぱいをさわって、いつもおこられてる。
そして、
みんなのおかぁさんみたいなユキねぇちゃん。
ピアノをひいてくれます。
みんなといると、まいにちたのしいです。
でも、このまえユキねぇちゃんが
からだをこわしてやすんでしまいました。
カズくんはげんきがありません。
みんなでプレゼントをつくって
ユキねぇちゃんのおみまいにいくことにしました。
そしたら、おとこのひとがでてきました。
みんなでいっしょに
ユキねぇちゃんに、げんきになって・・て、
プレゼントをわたしました。
ユキねぇちゃんはげんきになったけど、
・・・カズくんはまだげんきがありません。
カズくんは、ユキねぇちゃんにだきついていいました。
「ユキねぇちゃん、あのひととけっこんしちゃうの?」
「ここ・・、やめちゃうの?」
それをきいて、ユキねぇちゃんはビックリしました。
みんなも、それをきいてビックリしました。
みんな、それぞれに言いました。
「ユキねぇちゃん、やめちゃやだよ。」
「いなくなっちゃヤダ・・」
「いかないで・・」
なきだすこもいました。
ユキねぇちゃんはずっとみんなのコエをきいていました・・・。
そして、ゆっくりといいました。
「わたしはどこにもいかないよ。みんなといっしょだよ。」
「でも、・・ちょっとだけにゅういんしないといけないの。
おなかのなかに、あかちゃんがいるの。
みんなのおともだちがふえるのよ。」
みんなニコニコになって、ユキねぇちゃんのおなかをさわったりしていました。
カズくんは・・「ぼく、もうおっぱいさわったりしない。だって、おにぃちゃんになるから!」
というのでみんなでわらいました。
みんなでユキねぇちゃんに
はなかざりをつくってあげました。
「ユキねぇちゃん、けっこんおめでとう。」
ユキねぇちゃんも・・「ありがと。これからもよろしくね」
といいました。
さいごにぼくたちは、みんなできねんしゃしんをとりました。
やっぱり、みんなといるととてもたのしいです。
だってぼくたち・・・かぞくだから。
おしまい。